~ 道具 ~
道具とは、それがあるとより便利になるもの。
人が見て、触れて、使うもの。
何気なく使う道具に私たちは五感を働かせている。
目に見える、耳で聞こえる、手でさわる、重さも感じる。
いつまでも使いたくなる道具は、きっと人に近いのだろう。
結局、道具は人が人のために作り、人が人のために使う。
ならば、ちょっとだけ道具にこだわってみようか。
南部鉄器で作られた道具は、シンプルな形のものが多い。
鉄器を作る工程がそうさせているのだが、
いつ見ても「シンプルな美」という感性が動かされる。
少々重く、いくばくかの手間がかかるものではある。
それを差し引いても、使い勝手がよい道具なのだ。
この南部鉄器の「ごはん釜」。
短時間で誠にウマイご飯が炊けるのだ。
それも簡単に。
炊飯ジャーも使っていはいるが、この「ごはん釜」は
火にかけるときからワクワクさせてくれる。
もうすぐフツフツなるかな?
お?ごはんの香りがでてきたぞ?
火を止めてから、少しムラして・・・
フタを開ける瞬間、期待と不安が入りまじる。
おいしく炊けたかな?
期待通り、鉄器の黒と炊きたてごはんのコントラストが美しい!!
ツヤツヤのごはんを早く!早く!
直火でもよし、IHでも使える優秀な道具
「冷めたごはんが好き」と言ったら、変だろうか?
おいしく炊けたごはんを「ひのきのおひつ」に入れておくと、
冷めてもおいしいのだ。
「ごはん好き」なら試してみる価値は、ある。